今日からまた労働開始ですね。労働者の皆様、頑張っていきましょう〜。
「ライオンのおやつ」読んでみた
今日は読んだ本のご紹介です。
今回読んだのは、「ライオンのおやつ」です。小川糸さんの作品。
癌により、余命宣告を受けた主人公「海野雫」のホスピスでの余生を描いた作品です。
- 人生の有限さ、時間の大切さ
- 周囲の人を大切に思う気持ち
- 人生で大事にしたい心がけ
などなど、たくさん学びのある本です。いろんな登場人物のこれまでの人生を垣間見ることができ、その人たちが死ぬ間際に感じた後悔等を知ると、自分の今後の人生をどう生きるべきか、考えるきっかけになると思います。
印象に残った言葉
幸せというのは、自分が幸せであると気づくこともなく、ちょっとした不平不満を漏らしながらも、平凡な毎日を送れることなのかもしれない。
ライオンのおやつ 小川糸
これは病気のため余命宣告された状況であるからこそ、気付く(気付きやすい)ことですね。
毎日健康に過ごせること自体が、実は幸せなのかもしれません。生死に関わること以外での悩みというのは、「ちょっとした不平不満」なのかもしれません。
今はまだ寒いけれど、夏はテラスに出てお昼寝なんかするのも気持ちよさそうだなあ。でももう私に夏は巡ってこないんだなぁ、と他人事みたいにぼんやり思った。
ライオンのおやつ 小川糸
これはジーンときますね。「もう私に夏は巡ってこない」。暑すぎる夏は煩わしいですが、そんな煩わしい夏も、もう巡ってこないと思うと、寂しくなるのでしょう。
ないものねだりですね。
「でもさぁ、雫ちゃんが病気にならへんかった、会えへんかったんやもんぁ。皮肉やなぁ」
ライオンのおやつ 小川糸
ほんと、タヒチ君の言葉が真実そのものだ。私が癌にならなかったら、レモン島自体、訪れることもなかった。
あ、そうか。そういうことか。元日に教えてもらった、シスターの言葉。思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝にかえる、っていうのは、こういうことだったのか。
例え不幸な出来事に思えても、それに付随して、感謝できる出来事や感謝したい人に出会うきっかけになっているかもしれません。
物事の多面性ということですね。多面的にみるという習慣は、不幸な出来事に限らず、嬉しい出来事をみるときも重要ですね。
太陽の光を存分に浴びて育ったような、私の妹。太陽の光を存分に浴びて育ったような、私の妹。私がいっとき味わった孤独や切なさや苛立ちは、梢ちゃんという命を育むための養分だった。そう思えば、なんてことない、あの時間も決して無駄ではなかったということだもの。
ライオンのおやつ 小川糸
これも同様に、物事の多面性に気づかせてくれますね。
父親と離れ離れで暮らすことになり味わった孤独。でも、後に自分にとって大切な存在となる「妹」が育つためには、私の「孤独」も無駄ではなかったと気が付く主人公。
私の今の苦しみも、いつか無駄ではなかったと気が付く時が来るのかもしれませんね。
他にもたくさんメモしたのですが、紹介するのはここまでにします。
人生を前向きに生きるヒントがたくさん詰まっていると思います。ぜひ、読んでみてください。
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