久しぶりの読んだ本紹介です。
今回はチャールズエリスさんの「敗者のゲーム」の紹介です。
言わずと知れた投資関連書籍の一つですね。
そもそも敗者のゲームとは何か?
「投資は”敗者のゲーム”だ」と、この本の中では書かれています。本のタイトルも「敗者のゲーム」ですね。
そもそも「敗者のゲーム」とは何なのでしょうか?
著書「敗者のゲーム」の中では、テニスの試合を例に、敗者のゲームについて説明がなされています。
テニスにおいて、プロ同士の試合では、一方のプレイヤーが打ち返せなくなるまでラリーが続きます。勝敗はプレイヤーの技術力によって決まるということですね。いかに相手からポイントを勝ち取るかが勝敗を決めます。いわゆる「勝者のゲーム」です。
一方、アマチュアの試合では1試合のうちのポイントのほとんどがミスによるものです。いかにミスをしないかが勝敗を決めるわけです。これが「敗者のゲーム」です。
「敗者のゲーム」では、いかに自分のミスを減らし、相手が自滅するのを待つかが勝ちを引き寄せる手段になります。
最初に書いた通り、投資は敗者のゲームです。これは、多くの機関投資家やファンドマネージャーが鎬を削り、いかに相手を出し抜くか競い合っているからです。
したがって、投資の世界でも、いかにミスをせず周囲が自滅するのを待つことが、勝つためには必要だと言えますね。
投資でミスをせず、周囲のミスを待つにはどうすれば良いか?
では、投資の世界で如何にミスを最小限にし、周囲のミスを待つためには、どのような投資手法をとれば良いのでしょうか。
それは、「市場平均のインデックスファンドを買付し、それをひたすら持ち続ける」といった投資手法です。
めちゃくちゃシンプルな投資手法ですね。
資産額の拡大を図りたいのならばこの手法が一つの最適解でしょう。
この本には、このシンプルな投資手法が優れた手法であると語るに足るデータがふんだんに散りばめられています。
私は高配当株メインですが、積立NISAの枠でS&P500連動の投資信託を買い付けています。
投資対象を市場平均のインデックスファンドに一本化することは、投資目的や精神的な面から現時点では考えていませんが、年額40万円分は継続して投資信託を買い付けたいと思います。
https://rarakublog.com/reason-kouhaitoukabu-main/敗者のゲームを読んでメモした言葉たち
最後に敗者のゲームを読んでいて、メモした言葉たちを一部紹介したいと思います。
- 投資においては、感情を排除すること、単純であることが重要
- 買付における市場タイミングの選択は、長期的にはうまくいかない
上の二点に配慮し、適切な投資行動をとっていくためには、やはり「定期買付」といった手段が一案ですね。
過去にたまたま上手くいった経験から来る奢りや暴落時の恐怖心など、あらゆる感情と投資行動を分離させることができます。高値で買い過ぎてしまったり、暴落時の狼狽売りも避けられます。
また、暴落時に肝に銘じておきたい言葉として、以下の引用を紹介します。
靴下(ソックス)を買う時のように株式(ストックス)を買えば上手くいく
ジェーソン・ツヴァイク
普段の買い物では、多くの人が「バーゲンセールの時にモノを買いたくなり、値段が上がった時には買いたくない」といった考えを持っているでしょう。
株式の買付においても同じことが言えます。「バーゲンセールだから買うのを控え、また値上がりしたら買い付けよう」ではなく、暴落時にも恐怖から逃げず、買付をやめてしまわないことが大事だということです。
焦って売却してしまうなんて、もったいない。暴落時は安く買うことのできるチャンスであるのです。
個人的には、「ソックス」と「ストックス」で韻を踏んでいることも含めて、大好きな言葉です。笑
地合が悪そうな2022年ですが、この言葉を胸に投資を継続していきたいと思います。
それでは!
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